エピクロスの楽園

折角の人生、楽しく生きようぜ??

睾丸摘出手術を受けまして


(2019.2.3 戸越)


……はい、題名の通りです。今回はちょっと下品な描写も多いので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。レポ形式なので、別に手術について詳しく解説したりはしてません。そーゆーのを知りたい方は他のブログへどうぞ。


さて。


まー睾丸摘出手術はトランスなら誰でも通る道なのかなぁとも思うけど、私はやるつもりは無かったんだよね、ずっと。だってホルモン摂取続けてたらそのうち睾丸は萎縮して、摘出してもしなくても変わらない状態になるって聞いてたし。もう睾丸に男性ホルモンを作る機能が無くなってるから、取っても大して意味はないんだとか。でも私の場合、なかなか睾丸の機能が死んでくれなくてさー。


2週間くらい前謎にムラムラが続く日があって、んで4日連続くらいでオナニーしたら(言っとくけど、私今までそういうの滅多にやって来なかったんだからな)、最終日には今まで透明だった液が白濁して、更に量も当社比数倍に増えて、「オイオイ、お前まだ生きてたんかよ」って。その結果ホルモンバランス乱れたのか身体がめっちゃ不調になって、「もうコレ取っちゃった方がいーんじゃね?」って。


なんて思った数日後には、手術の予約を取っちゃってた。まぁ理由としてはかなり軽薄な気もするけど、男性ホルモンを作る機能がまだ残ってんなら、さっさと消してしまった方が精神的にも楽だし。お金の問題を除けば、睾丸を取った所でデメリットなんて大してないだろうしなぁ、私の場合。


手術は正直楽しみだったなぁ、今まで手術なんて受けた事なかった癖に。「これでまた一歩男から脱却出来る……!」なんて無邪気に喜んでたね。でも病院へと歩いてゆく間に、どんどん不安が大きくなってきた。「本当にこれでいいのか」って。睾丸が自分に必要な器官だとは思ってなかったけど、でも曲がりなりにも自分の一部を切り離して永遠におさらばする訳だし、一抹の虚しさみたいなものは感じるのよ。まーそんな不安も、クリニックまで歩いてゆく間に蓄積した疲労に押し流されて消えたけど。たった数キロ程度の行程であんなにへばるとは、私も衰えたものだな……分かってたけど。


んで、手術を受けるにあたり、病院側から準備としてお願いされた事はたった一つ。それは、自分の陰毛を綺麗に剃って来る事。他の人のブログを見る限り、出血した時用のナプキンとか用意したり、あと手術前1週間は女性ホルモンを摂るなとか言われてたみたいだけど、私は一切何も言われなかったなぁ……分かってたからいいけどさ。


陰毛剃るのに苦労して肌荒れた話は、まぁいいや。


で、病院に着いて。


先ずは個室に通されて、色々な説明を受ける。例えば睾丸を摘出するメリットデメリット、その他云々とか。まぁ殆どが知ってる話だったから、「早く進めてくんねーかな」なんてずっと思ってたけど。ただ、看護師のおじさんが「手術を受ける人には3タイプの人間がいる。SRSして戸籍変えて女として生きたい人、中性っぽくなりたい人、あと女体が欲しい同性愛者」とかドヤ顔で語ってるのを聞いた時は、「偉そうなクチ聞きやがって」って思ったねw


今まで何度も言った気がするけど、私は性自認は男寄りだけど女性としての身体が欲しいカマレズ……ってあれ、これまんま「女体が欲しい同性愛者」に当てはまってね?


……いや、女性も好きですよ? セックスする気はないですけど。


手術は税抜きで¥149000で、ついでに血液検査でE2値も検索して貰うことにしたから、合計税抜き¥152000。費用は貯めておいた奨学金で支払った。まさか大学側も、奨学金がこんな用途で使われるとは思いもしなかっただろうなぁ……自重する気はないけど。


ちなみに、血液検査をやるのは今回が初めてだった。ホルの量や頻度を調節するためにやった方がいいって事は分かってけど、でも今まで余計な費用払うのが嫌でやってなかったんだよね。それでも1年ちょい前に「泌尿器科で検索やると安い」とか聞いて武蔵小杉の病院に言って検査頼んだ事もあったけど、「性別違和の方はジェンクリへどうぞ」って追い返されてさぁ。全く、そういう事は先に言えや。診療代余計にかかっちまったじゃねーか……


……なんて事があって以来、ホルモン注射以外で病院に行くのはずっと避けていた。


ちなみに血液検査の結果は、手術の2週間後、病院を再訪した時に教えて貰った。E2値は驚異の22。紛うことなきザコであった。


話が脱線しまくってるけど、とりま手術の前に血液検査をやる事になってさ。採血はさっきまでの人じゃなくて若い看護師が担当するみたいで、私は左腕を台にのっけつつ、虚空を眺めながら採血が終わるのを待ってたんだけど。


看護師「あれっ?!」

私「……?」

看護師「えーと、全然血管出てこないですねぇ。もしかして、緊張されてます?」

私「はい、まぁ……(いや、これで緊張しない方がおかしくね?)」

看護師「緊張すると副交感神経が活発になって血管萎縮するんですよね……。大丈夫かなぁ、これ」


なんて言いつつ10分程奮闘した末、結局採血に失敗した看護師くんは、諦めてさっきのおじさん看護師にバトンタッチしたのでした。この地点で両腕に絆創膏が一つずつ。まさか手術前にこんなに手間取るとはなぁ。


そしてバトンタッチしたおじさん看護師も、上手く私の血管に針を刺せない。「あれ? おっかしいなぁ」とか言いながら、手に持った針をグチュグチュ、グチュグチュ……血管探してんのは分かるけどさぁ、そんなに私の皮下組織グチュグチュやらないで欲しいんだけど。痛みはそこまで無いんだけど、私の体内がメッタメタにれてるみたいでマジで気持ちが悪い。そして、萎縮した血管を浮かせようと、私の二の腕をゴムホースできつく縛る。「私の身体で止血法の練習でもする気なのかな?」ってくらい、それはそれはきつく縛る。正直針刺されるよりこっちの方が辛かった。


「いや、初めてですよ、こんなのw」なんて苦笑と共に言われた時にゃ、マジで「ヘラヘラしてんじゃねーよ!!」と怒鳴りたくなった。もう血液検査やめようかなーと思ったけど、今やっとかないと睾丸アリ時代のホル値を知る機会が永遠に無くなるからなーと思って続行し、奮闘する事15分程度。そこで漸く5本目(!)の針が私の血管に刺さり、注射器にじわじわと暗紅色の液体が溜まってゆく。こうして私の採血は無事終了しましたとさ。めでたし、めでたし……マジで。


そして、絆創膏のペタペタ貼られた腕をぶらぶらさせながら、私は愈々手術室へと向かったのだった……。















手術室に入った私がまずした事は、ズボンもパンツも脱ぎ捨ててフルチン状態になる事だった。


まぁ手術箇所が箇所だからね……衣服を身につけている訳にはいかないんだけど、でも風呂でもねー場所でフルチン状態ってマジで恥ずいんだからな、当たり前だけど。でも躊躇したところで仕方ないので、えいやっと脱ぎ去ってカゴにポイ。そのまま手術台の上にごろーんと寝る。そして下半身に股間の部分だけ切り抜かれたシートが被せられ、医者や看護師が4人程私の左右な立つ。やがて無造作に弄られる私の一物……最初は「何この羞恥プレイ」とか思ってたけど、消毒が始められた段階で、私は早速痛みにのたうち回る事になった。それは何故か。


それは、私が真性包茎だったからだ。


えっ、それが睾丸の手術に関係あんのかって?? それが大ありなんだよ、君。だってさ、手術がなされる時って睾丸だけじゃなくて、亀頭や包皮の裏まで綺麗に拭いて消毒されるんだよ。でもさ、私って真性包茎じゃん??


亀頭露出できないじゃん??


……うん、だからめっちゃ皮引っ張られたんだよね、皮が千切れるかと思う位。そんで普段露出してねー敏感な部位に消毒液が流れ込んで冷たいやら痛いやら。
消毒してる医者は「くすぐったいよね、我慢してね」とか言ってるけど、いや、そうじゃねーんだよ!! これマジで拷問😨なんだよ😡✊💢


なんて思いつつのたうち回ってたら、補助についてた若い看護師に「あれ、皮が癒着してる……?」とかボソッと言われて屈辱でした。近いうちに包茎手術を受けて下半身を臨戦態勢にしておくつもりですので、どうぞお覚悟下さいまし😇😇✨


そして消毒が終わる頃には、恥なんてどっかに吹っ飛んでしまっていた。俎の上の鯉という諺をあれ程強く意識した日は無かったね。もう煮るなり焼くなり好きにしてくれって感じだった。下半身まさぐられた所で今や何も感じませんとも。そこは私だけど私じゃないの。当たり前でもないけどね。


……まぁ陰茎押さえつけられた時に若干海綿体が膨張してしまうのは、生理的反射なので多めに見て欲しいと思う。


そしてお次は、笑気ガスのお時間だった。私の顔に緑っぽいマスクがカポッと被せられて、シューっという音と共に、ちょっとばかし冷たい気体が私の口元をサラッと撫でる。私はそれを嗅ぐように吸う。まだまだ吸う。そのうち意識は遠くなり、どこかへと飛んで行きそうになる。


「どう、酔ってきた?」


声が聞こえる。恐らく、さっき私にマスクを被せた医者のものだろう。限界まで酒を飲んでぶっ倒れるように寝るのが好きな私は、もっともっと酔っ払ってしまいたいからと「いや、まだまだです」と強がりを言う。既に意識は混濁しているにも関わらず。


そして再びガスを吸う。必死に吸う。ガスはまだまだ吹き込まれて来る。やがて地球周りに乗り過ぎた時みたいに三半規管がグッチャグチャになって、意識が愈々混濁してきた。気持ちいい? いや、全然気持ちよくない。今にもゲロが吹き出しそうな感覚だ。でも実際に吐きそうなほど嘔吐感がこみ上げて来ることはなく、死ぬ程気持ち悪い感覚だけが続いている。吐けないのがもどかしい。あぁ、早くこのガスを止めてくれ。


終いには自分が呼吸しているのかすら分からなくなった。微かに聞こえる呼吸音以外、五感の全てが麻痺している。私は自分が息を吸い吐きする音だけを頼りに、必死に呼吸をし続けた。これを止めれば死ぬ。そんな焦りだけが混濁した思考を支配している。よし、今息を吸った。次は吐こう。でも本当にちゃんと呼吸出来ているかは分からない。自分が苦しいのかすら分からない。死ぬ。マジで死ぬ。あぁ、私は何で「まだまだです」なんて言ってしまったんだ……


そんな後悔が脳内で渦を巻く中、私は飛びそうになる意識を必死に働かせて、自分の呼吸音を聞き取る事に全神経を集中させた。


聞こえていた呼吸音が息を吐く時のものだけだったと気付いたのは、私の口からマスクを外された後の事だった。呼吸は相当衰えていた。それでも無事、私はこの世に生還を果たしたのだった。


そうやって自分の生を噛み締めているうちに、私の睾丸にも麻酔が打たれる。ひやりとするような感覚があったような気がするけどあんまり覚えてない、その前のインパクトが強すぎて。


手術中はひたすら時間が長かった。途中で6時と7時の時報を聞いたから、少なくとも1時間半くらいは手術を受けてたんだと思う。


一応麻酔は打たれるけど、それでも手術は痛かった。そして一番痛いのは、股間ではなく、ずっと下腹部の辺りだったのだ。看護師曰く、どうやら輸精管(確か)は横隔膜と繋がっているらしく、手術で睾丸が引っ張られる度に、下腹部にズキズキする痛みが走る。多分タマ蹴られて腹が痛くなる時と原理は同じだと思う。痛みは流石にあれ程じゃないけど、それがいつ襲ってくるか分からなくて、且つ断続的に続くのがしんどかった。後切った切断面を焼かれる時の暑さとか。後半は多分血とかでヌルヌルしててあんまり熱さ感じなかったけど、最初の方は割ときつかった。


手術が一段落して余裕が出てきた時に、私はふと神の事を考えた。人間の生の目的が自分の子孫を作る事だと言うのなら、私がやっているのはきっと神に真っ向から刃向かう行為だ。自分が与えられた役割を捨て、反逆者として自分独自の人生を歩もうとすること。


もちろん、私はそれが悪いことだとは思っていない。だって、私は自ら望んで此処ににいるのだ。もっともっと女性に近づきたくて。


でも、私はこうも思うのだ。「私だけのために生きるならいいけど、私はそこまで自分の人生に対して責任を持てるのだろうか」って。


私はかなり意思の弱い人間だ。自分一人で何か行動を起こす事が困難で、全然手がつけられなくて。まぁ今回みたいにめっちゃアクティブに動く事はあるけど、それでも私は基本的にとても受動的な人間で、そして自分の為だけに人生を送れる程貪欲な人間でもない。


だから、私が私のために人生を送っていけないなら、こんな「睾丸摘出手術」なんて外法、本当に受けて良かったのかなって。


親の望むままに生きて、結婚して、子供も作って。それが一番幸せだったのかも知れないし、親もそれが一番嬉しかっただろうにって。


私があまり躊躇せずに性転換に踏み切れたのは、私がそのような未来を迎える事が到底無理そうだと分かっていたからだ。私は人を愛せないし、女性とセックスすら出来ないのだから。


でも、そんな自分を押し殺して、親が望む自分……「外れない、マジョリティの自分」を演じきっていれば、そんな未来も不可能ではなかった筈だから。勿論そんな人生は嫌だけど、でも親の思いを振り切って自分の思うがままの人生を歩んでゆける程、私に価値なんかあるのかって。


そう悩んで、悩んで……ま、今更悩んでも遅いんだけどねって苦笑した。私は現在進行形で手術中なんだから、もう後戻りなんて出来ない。私はMtFとして前に進むしかないのだ。


「ごめんね、お父さん、お母さん……」


私はそう心の中で呟いて、涙だけ零した。


「片方終わりましたよー」という声が振ってきて、私は小さく頷いて見せた。やっと半分か……というのが正直な感想だった。摘出手術は初めの方が一番痛い。後半になると幾分かマシになるけど。私は「またさっきの痛みが来るのか……」と身構えて、下唇を思いっきり噛み締めた。力んだ顎がブルブルと震える。こんな対応をとらねばならない程度には手術はきつかった。一部とはいえ身体を切り開くんだから当たり前かも知れないけど。でも他のブログでは「眠っている間に手術が終わった」とか書いてる人もいて、それが素直に羨ましかった。


睾丸手術だけでこんなに辛いなら、私にSRS(性別適合手術)なんて到底無理だろうなぁと思った。アレの場合は手術だけではなく、その後の処理も地獄だし。アレを押し通せる程の熱意は私には持てないだろう。そこまでして「女になりたい」だなんて、私には到底思えそうにない。


やがて手術が終わり、看護師に摘出した睾丸を見るかと聞かれたけど、自分の睾丸におぞましい以外の感情を抱けなくて即断った。私の睾丸はこれからゴミとして捨てられるのだろう。さっきまで私の身体の一部だった訳だし、何か複雑な気分だわ。


手術室を出た後、私はナプキン付きのパンツを履いて、外に10分ほど散歩に行った。どうやら手術痕から出血しないかどうかのテストらしい。手術箇所はこれでもかって程ガッチガチに固定されてるからめっちゃ歩き辛い。このまま4日程過ごさねばならないのか……誤魔化し通せるかな、これ。


病院に帰った後、近くの休憩室で暫く横になる事になった。その際にこれからの説明を受けたが、正直その説明を聞くほどの体力は既に残っていなかった。もう死ぬ程疲れていた。これから家に帰なればならないのだと考えると、アホみたいに気が重くなった。入院した方が楽だなぁ、これ。私の場合、親に怪しまれるだろうから無理だけどさ。当日は親に「ちょっと飲んで来る」っつって家出たし。私、たまに一人飲みとかやるタイプの人間だからさ。


そして病院へ戻り、出血がない事を確認した後、頑張って家まで帰りました。現場からは以上です。


手術して2週間立った今、私は実に前と変わらない日々を送っている。手術の一週間後にジム行って軽く運動したせいで左だけ傷跡悪化して腫れまくって大変だったけど、精神的には寧ろ安定してる気がするなぁ。ていうか術後数日は謎に無我の境地に至ってた。タマだけじゃなくて、魂の方のタマまで抜かれた気分だった。


手術後は暫く止血剤や抗生剤を飲み続ける事になるけど、私はこれをしょっちゅう飲み忘れた。食後きちんと飲めていた方が珍しい。家にいる時は食べた3時間後くらいに「あ、そういえば」なんて思って慌てて飲んでたし。


痛み止めも貰ったけど、結局これは1度しか使わなかった。手術後家に帰って寝ようとしたけど全然寝付けなくて、横になってるうちに傷跡がジンジン傷んできて、でも痛み止めって刺激強いから食後以外で飲むなって言われてて。私夕ご飯抜いてたから飲めなかったんだよねー。結局その痛みと興奮しっぱなしの交感神経のせいで全然寝付けなくて、その日は人生で初めてオールした。翌日、これは痛み止めがねーと寝れねーぞと思って痛み止め飲んだらグッスリ眠れた。それ以降は痛みが然程気にならないレベルになったから飲んでいない。


っつっても痛いのは痛いけどさぁ、私痛み止めって基本嫌いなんだよね。だって痛みがないと傷の具合とか良く分かんねーじゃん。痛みが悪化したら傷の具合があんまり良くわかんねーって事だから「これは不味いか?」とかすぐに体感出来るけど、痛み止めで痛覚マヒらせたらそれが分かんねーだろ? 寝る時は仕方なく飲んだけど。


あと大変なのが、固定が外される4日目までシャワーに入れない事。傷濡らしたら大変だからね……。ただ、今夏真っ盛りで暑いから汗かくじゃん。でも流せねーじゃん。


地獄ぞ、これ。


濡れタオルや汗ふきシート使っても限界はあるし、歩き辛さも相俟って、外出るのがめっちゃ億劫だったわ。


入浴は2週間後まで解禁されない。シャワーなら洗い流すだけだけど、入浴の場合は傷口に雑菌が入って可能する危険性があるらしい。もし化膿したら陰嚢が膿でパンパンに腫れてめっちゃ痛いんだって看護師が言ってた。先週手術した他のトランスがそうなって大変だったとか。


股間の固定を外した後は、2週間後まで毎日自分で傷跡に軟膏を塗ってガーゼを貼る必要がある。その際に定期的に傷口の写真を撮って、経過の確認のために病院へと送る必要があった。4日目と8日目だったかな? ここらへんに関しては病院側から渡されたプリントがあるので貼っときます。



そして私の場合、左だけ傷跡が悪化したせいで要らん苦労を被ってしまった。マジで陰嚢左だけパンパンになってカチカチになって、これ病院に行かねーとやべーかなって思ったけどそんな極端に痛みある訳でも無かったし行くの面倒いからまぁいっかーって。知恵袋とか漁って「私もパンパンになりました」みたいな回答見つけて一人で安心してたね。結局タマがある頃よりも更に膨れ上がったし、めっちゃ固く腫れてるせいでせいで「あれ、私本当にタマ抜いたんだよな?」なんて疑問になりさえした。まぁタマみたいに丸っこい感じじゃなくて、歪なレゴブロックでも入ってるみたいな感覚だったけど。


だから皆さん。手術後は、傷口が完全に治るまでは必要最低限の行動だけに止めておいて下さい。ジムとかマジで以ての外です。術後一週間でレッグエクスプレスとかやったら死にます。


……これマジで大切な事なんで、皆さんも是非復唱してみて下さい。


術後一週間でレッグエクスプレスは死ぬ。


……はい、ありがとうございます。


結局それから1週間くらい腫れが引かなくて、テーピングしてた頃よりガニ股で歩くようになってしまった。姿勢次第で更に傷跡悪化させそうで怖い。絶えず疼く傷口が気になって他のことにあんまり集中出来なくなる。そんな中、生理中の女子ってこんな感じなのかなーとふと思った。実際どうなのかは一生知らんけど。でも生理よりはずっとマシか、どうせ一時的なもんだし。


今は手術した事に対しては何の後悔もない。まぁ後悔した所で仕方ないし。取り敢えずある程度お金溜まったら、整形の方を先にやりたいなぁ。


私が将来どうなるかは全く分からないけど、今のところは今まで通り男っぽくない男としてゆるゆる生きてゆくつもりだ。もしそれで行き詰まったら、まぁその時にどうするか考えようと思う。どーせ今の私には答えが出せる問題じゃないしさ。


考えと仕方ない事は考えない。見えない未来に気を揉むよりも、見える今を楽しみたい。最初の記事でも書いたけど、これが私のモットーなのだ。悩むことはしない。私元々何かあるとクヨクヨ悩むタイプだから、自分からそういう問題抱え込みたくなくて。一度何か抱えたらまぁ大変だから。


じゃ、今回はここらへんで切り上げます。もし今後何か変わった事があったら、その時はまたおいおい記事にすると、思いまーす。


皆さまの人生が、少しでも楽しいものにならんことを。

では、また。









にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 性同一性障害(MtF・MtX)へ
にほんブログ村

follow us in feedly