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【秩父】東急西武線まるごときっぷの宣伝【飯能】


今朝(5/3日当時)起きて、ふと家に両親がいない事を思い出した。何やら祖父の二十五周忌があるとかで、二人とも熊本に帰っちゃってさ。


で、私は思ったのだ。


そうだ、秩父に行こう。


と書くと「えっ、何で?!」と思われる方が多いと思われるので一応背景を説明しておくと、こないだ武州長瀬に用があるらしき母親のために「何かオトクな行き方、ないかなー」と東急のウェブサイトを漁っていた時、今記事のタイトルである『東急西武線まるごときっぷ』を発見し、「これを使って遠くまで行きたいなー」とぼんやり思っていたのだ。


『東急西武線まるごときっぷ』は、渋谷までの往復券と東横線が乗り入れる副都心線区間+西武線全線の乗り放題券を兼ねたチョーお得なきっぷだ。私は前から「西武や東武の乗り放題券、ないかなー」と探していたんだけど、川越や日光みたいな観光地まで行く切符はあっても、全線乗り放題ってなかなか無くてさー。まーその中でも「ぐるっと両毛きっぷ」という東武線館林以北の区間コミュニティバスが3日間3240円で乗り放題になるという超絶オトクな切符があったから既に使って行ってきたけど(たぶんメジャーな観光地が区間内にほぼ無いから安いんだと思う、窓口じゃないと買えない切符だったし)、それだけで。


でも東急のサイトにはあったんだよね、乗り放題券。何だ、あるんじゃんって。てか西武の公式サイトは何でこれを紹介しないの?? 東急がやってる切符だから?? いーじゃん、ちょっと「こんなのもありますよー」って紹介するくらい。


ちなみに敬愛すべき東急サマは、西武の他にもりんかい線東京メトロ、果ては江ノ島辺りのバスやら電車やらが乗り放題になるきっぷなど、便利なきっぷをイロイロ販売している。特に東急の往復券+りんかい線乗り放題になるきっぷは、毎年コミケの時期に活用させて頂いている。あぁ、私はもう、東急沿線から出れない身体にされてしまったのか……


なんて前置きはこれくらいにして。


ポケットにケータイと財布を詰め、首にワイヤレスイヤホンをネックレス代わりに装備した私は、意気揚々と家を発ち、最寄り駅の券売機できっぷを購入。お値段実に1760円、時刻は8時を少し過ぎたころ。



これがその切符である。駅と日付のスタンプが滅茶苦茶邪魔だ……


取り敢えず、これから先どうしようかなーと電車の中で考える。地下鉄はずーっと真っ暗闇しか見えないから退屈だ。バッテリーの消費はできるだけ節約しておきたいので、スマホもあまり弄れない。暇潰しに、乗り降りする人々をボケーッとチェックしてみる。


新宿三丁目、池袋と大きな駅を経るたびに、段々と人は減ってゆく。こっから先は快適そうだなーと思ってたら、次の小竹向原でドッと人が乗ってきた。次駅の練馬では更に増え、瞬く間に電車は人でいっぱいに。みんな秩父へ観光に行くのだろうか? 物好きだなぁ……


疑問に思いつつも、先ずは最初の目的地にしていた小手指で降りる。私は東急東横線をよく利用するんだけど、「特急 小手指行き」の表示はよく目にしていて、小手指って一体どんな場所なんだろって気になっててさ。まさか所沢より発展している事はないだろうけど、結構デカそうな街ではある。デカい街にはきっと何か面白いものがある筈。きっと。メイビー。


なんて思いつつ降りてみたけど何も無かった。びっくりするほど何も無かった。いや、マンションとショッピングモールはあるんだよ。結構綺麗に再開発されてて、南口を出てすぐに見える日本の牙のようなタワマンなかなか圧巻なのだ。でも、そんな事はどうでもいいのだ!! 私は昔ながらの集落や商店街を歩きたいのだ!!


そんな小手指にあった唯一面白そうな物件が、「小手指ショッピングアーケード」であった。





小手指、捨てたもんじゃなかったな^^


所沢以北の電車の本数は若干心配だったけど、飯能までは結構本数はあるっぽい。ホームに降りると列車が発車寸前だったので慌てて飛び乗ったら、車内はやはり混んでいた。この分じゃ秩父はヤバそうだなぁ、秩父は渓谷の方だけが有名なイメージでわざわざ秩父駅の方まで行く物好きなんて少ないだろうと思っていたけど、みんな物好きだなぁ……と、私は勝手に思っていた。思いながら、小手指の隣の狭山ヶ丘駅で降りた。


東京DEEP案内によると、狭山ヶ丘駅から南の方にトコロード商店街というものが伸びており、そこはかつて「埼玉のアメ横」と言われるほど栄えていたらしい。洪福寺松原商店街が「ハマのアメ横」と言われていたのは知ってたし実際行ったこともあるけど、まさか埼玉にアメ横があるとはね……まぁ現在は、スーパー以外はうらびれたよくある商店街といった風情でしたよ。



街灯上の変なキャラクター……やんちゃな男の子が描いたスライムベスみたいだ。


ちなみに狭山ヶ丘にはトコロード以外にもサンロードとか幾つか商店街があって、たかが郊外と舐めていたけどなかなか面白い所だった。あと商店街を歩いてて目立つのが、西武ライオンズのポスター。バスのラッピングも西武一色で(まぁ西武バスだから当然なんだけど)、ここは西武王国なんだなーと歩いているだけで実感できた。



個人的にツボだったシャッターの絵。Sattouさんかな?


駅に戻って電車に乗ると、やっぱりとても混雑している。一体、みんな何処を目指しているんだろう……? そんな私の疑問は、飯能で降りた瞬間に氷解した。駅のホーム上に建てられた、真新しい看板。そこには、このような文言が記されていた。


ムーミンバレー、こちらが最寄りです』


あぁ……だから家族連れがあんなに多かったんだな。改札を出ると、そこには北口の特設バス乗り場まで、2~300m程の行列が連なっていた。まさか、飯能でこんな光景を目にするとは……飯能、ムーミンバレー経済効果マジでパなそう。


秩父行きの発車までまで40分ほど時間があったので、私は久しぶりに飯能の街を歩きながら、近くの東飯能駅へと向かう事にした。飯能エリアには昔、青春18きっぷを使って訪れた事があるのだけど……メインの通りを歩いていると、改めて「飯能って、めっちゃ街だな」と思う。もしかしたら、西武池袋線では(池袋を除けば)所沢に次ぐレベルの"街"じゃないかなぁ。炭坑の衰退した今では、随分と寂れてしまってはいるけれど。


ところで東飯能へと向かう途中、こんな看板を発見した。



「あっ、元祖ムーミンじゃん!」


見た瞬間に私はそう思ったのだが、如何だろうか。


東飯能駅のホームに降りると、「特急列車が遅れているため、調整のため普通列車も遅れて運行しています」的なアナウンスが耳に飛び込んできた。これは私があちこち旅しているうちに得た感想だけど、ローカル鉄道(郊外の列車、完全な"辺境の観光鉄道"は除く)は基本的に特急有利で設計されている。18切符で九州一周していた頃、中津から行橋に行こうとしたら二本に一本は特急列車だったし、東京の鉄道でも東武京急の各駅停車の冷遇ぶりは中々ヤバい。まぁ何が言いたいかというと、ケチな普通列車乗車者は特急料金を払ってくれたお客様に従属するしかない存在だという事である。まー営業的に仕方のない事ではあるけどさ。


数分遅れでやってきた列車は、飯能までの列車ほどではないがそこそこ混雑していた。あれ、ムーミンバレーの入口はもう過ぎたぞ?? やっぱりみんな秩父に行くつもりなの?? 物好きだなー。


なんて勝手に思ってたら、次の高麗駅でどっと人が降りて拍子抜けした。ちなみに私も昼飯を食うためこの駅で降りた。むささび亭、という使われなくなったトラックを改装して出来た人気のカレー屋さんに行きたくてさ。高麗駅の読みは"こまえき"だが、東京DEEP曰く、この地名は矢張りというか朝鮮由来のものらしい。八高線高麗川駅へと歩いて行けば、その途中に「高麗神社」という朝鮮色の濃い有名な神社があるんだけど、そこまで行くのは気力的にも時間的にもキツいので今回はパスした。


高麗駅で降りた他の乗客たち、どうやらハイキング客や巾着田という高麗川のほとりの広場で水遊びをしに来た家族連れがその大半を占めるらしい。東飯能駅から一駅という立地なのに、そこは山と川に囲まれた純正な田舎の農村だった。ぶっちゃけ私の地元の阿蘇にそっくりだ。駅降りたらすぐハイキング出来るし乗り放題の切符で来れるし、故郷が懐かしくなったらここに来よう、と私は思った。


むささび亭は、駅から数分歩いた道路脇に位置している。私が行った頃はぎゅうぎゅう詰めとは行かないまでもそこそこ人がいて、思い思いに寛いでいるようだった。カレーは特段美味しい訳ではなかったし値段も結構お高かったけれど、トラックの食堂というのはなかなか面白かったので良しとしよう。



チキンカレー。メニューはこれだけである。


食後、秩父へと向かう前に、少しだけ辺りを散策してみることにした。



橋から見おろす巾着田。めちゃくちゃ人がいる



なんちゃら古民家。この近くにここらで唯一のコンビニがあって、私もお茶を買いに入ったら列が大変なことになっていた



ホームからパシャリ。トタンの屋根がむちゃくちゃ邪魔だ。微かに見える二本の赤い棒は、駅前に突っ立ったモニュメント。



これがその全体図。朝鮮関連っぽいけど、イマイチ謎


散策後、「そんな人いる訳じゃないし、いいか」と近くのガキンチョの真似して階段の壁にねんかかって座り、二十分ほどじっと電車が来るのを待っていた。これが滅茶苦茶落ち着くんだよなぁ……まさにビバ・自然! って感じ。「もうここまでで良いんじゃね?? 秩父まで行くのは今度で良くね??」と思ったけど、でも切符買ったからには行かない訳にはいくまいと思ってやってきた電車に乗り込んだ。ちなみにホームにいた乗客のほとんどは逆行きの列車に乗っていて、なんとなく裏切られたような気分になった。


時刻は既に2時を回ろうとしており、流石にこんな時間から秩父に行こうという人間はほぼ居ないらしい、電車内はガラガラだった。ここから40分程かけて、渓谷の間を縫うようにコトコト電車に揺られてゆく。武蔵横手東吾野、そして吾野……車窓の外に広がっているのは、川、途切れ途切れの集落、あとは見渡す限りに広がっている森くらいのものだ。乗降者もほぼ登山っぽい格好した人間くらいしか存在せず、地元の人間が使っている形跡はあまりない。中学生っぽい男の子が2人乗ってきたくらいのものだ。


正丸駅を過ぎると、電車はながーいトンネルに突入する。このトンネルの中でだけ、電車のスピードがやたらと早くなる。他の場所は線路が曲がりくねってるから、スピードを出せるのは直線のトンネルだけなんだろうけど……。このトンネルを抜けると芦ヶ久保駅となり、住所も飯能市から横瀬町へ変わる。ていうか、ここまでずーっと飯能市なんだよな……埼玉南部の癖にほんっと広いなぁ、飯能……


芦ヶ久保の横には道の駅があり、ドライブやツーリングの客で賑わっているようだった。駅のホームから見下ろす限り、だけど。この駅では数分、たぶん特急列車の待ち合わせのために停車していたので、辺りをゆっくり見渡す余裕があった。下車するかちょっと迷ったけど、まー道の駅自体はどこにでもありそうなシロモノだし、さっさと秩父行った方がいいなと思ってやめといた。


そこから二駅で、愈々西武秩父駅に到達だ。


芦ヶ久保駅の辺りから周囲はイキナリ開けてきて、マンションなんかもぽつぽつ見えるようになる。西武秩父まで来ると、そこは完全なる街だった。こんな僻地によくこんな市街地作ったよね……熊谷みたいに交易な要衝的な場所だったのかな?



西武秩父駅の駅舎はかなり新しそうで、なんと温泉が併設されていた。ただ秩父、めちゃくちゃ人が多くてさ……温泉も人で酷いことになってそうだったので入らなかった。ま、私ニューハーフだからそもそも高級浴場に入れないんだけどw


……男湯なら入っても犯罪じゃねーけど、下手に怪しまれたら嫌だし、そもそも肌ジロジロ見られたくねーもん。


然し、どこにでもありそうなインネバのカレー屋に行列出来てたのには笑ったわ。もう二時半ぞ?? そんなにランチ難民なのか、皆……


帰りは特急に乗るつもりだったけど既に全便満席だったし、キャパ完全にオーバーしてそうだな、秩父。今度は、人がいない時期に来てみるかぁ。


その後、駅から離れて古そうな路地を「ここが番町通りかなー?」と思いながら進んでいたところ、五分後に漸く自分が進んでいる方向が逆だったことに気付いた。秩父駅、あんだけデカいのに西側にしか出入口ないのな……


秩父駅からちょっと歩いて御花畑駅まで来ると、雰囲気は一気に古めかしい街のそれになった。



にしても人が多い。無茶苦茶人が多い。私が駅に着くと踏切前にいっぱい人が群がってて「えっ、何何?!」と思って待ってたらSLだった。秩父鉄道、SLの運行もやってるんだね……ところで、SLは何故あんなに人の心を惹きつけるのだろうか。あのフォルムと黒煙をもうもうと吐き出す煙突がサイバーパンクっぽいから??


前時代の産物なのにサイバーパンクっぽいって、凄いよね。


駅を出て50m歩くと、今度こそ本物の「番町通り」という古い小路に出た。




レトロだ、めっちゃレトロだ。観光地化されて人もいっぱいいて、かなり新しめの店もちょくちょく入居してはいるけど、建物は観光地にありがちな「昔っぽく作った真新しいやつ」じゃなくて、ちゃんと古いやつだ!! わぁ、これはいい……でも人間が邪魔……


二枚目のやつは一枚目のを拡大したやつだけど、ここらへんの商店街にはみそだんご(秩父名産らしい、花畑駅の前でも堂々と売られてた)の着ぐるみを来ためんまの旗がずーっとぶら下げられててめちゃくちゃ可愛かった。実はここ、「あの花」の聖地らしいんだ……私も来てから気付いたんだけどさ。秩父駅周辺は全体的にあの花プッシュが凄い。多分数年前からやってんだとは思うけど、飯能辺りと違ってちゃんと街と「一体化」してる。アニメ目当てで来る人がどの位いるのかは知らんけど。


秩父神社の前にめんまがプリントされた柱? みたいなのがあったけど、二人組の女の子が嬉嬉として写真撮影してる以外には見向きもされてなかった。ちなみにこれだけアピールしておきながら、私、あの花は未視聴でございます。


押し寄せる観光客と車を交わしながら秩父神社に行くと、待っていたのは門をはみ出して伸びる長い参拝者の列だった。



この地点で、私は神社内へ入ることを諦めた。あんまり興味のない所で並ぶのは死ぬほど嫌いなのである。ただ門の横では丁度神楽が演じられてて、折角だしなー思って眺めてたけど3分で飽きた。結局、神社での滞在時間は10分もなかったと思うw


神社を出た後は、マップも見ずに、気の向くままに秩父の街を彷徨っていた。表通りを歩いた後は、集落に入り込んで「なんか、本渡(熊本県天草市)と似てるなー」とか思いながら歩いてた。本渡は海沿いで秩父は山の中なんだけど、家の並びとか造りとかそっくりなんだよなぁ……


途中で撮った写真の中から何枚か、ここでご紹介しよう。



滅茶苦茶立派な建物。こういう建物もちょくちょく街に散らばっている



サロンニューカットの看板が非常にいいなーと思って撮ったやつ。今気づいたけど、隣の医院、ここ秩父なのに「久喜」名乗ってんな……



風格のありすぎる街の銭湯のひさしを、



植えられた木が圧迫して壊していた。反逆だ……



私、知ってるよ? 最近こういうのが流行ってるんだよね。グリーンカーテンっていうんだっけ


そして充分に歩いた後は、秩父ではメジャーな観光地らしい羊山公園に行ってきた。丁度芝桜のシーズンらしく、アホみたいに人がいた。取り敢えず入口へ向かおうとしたけど入口への道がクッソ狭くて、そのクッソ狭い道を三角コーンで車道と歩道に置いて区切っただけのDIY感溢れる感じに仕上げられてて通り辛いことこの上なかった。車道の方は一方通行だったけど歩道は人二人やっと通れるくらいの幅なのに双方通行で、歩道からはひっきりなしに客が出て来ていたが、心優しい性格の持ち主である私は人の波を押し退けて進むことが出来ずにとても困った。困ったので、少し後に来た三人組の男の子たちの背中にピッタリ張り付いて入場することにした。


入口までの道は結構長い、公園自体がデカくて芝桜祭りの会場までなかなか辿り着けない。芝桜祭りが行われている会場は、駅側に通じる道と駐車場とは正反対にある最奥のエリアなのだ。10分以上かけてやっとこさ入口に辿り着いたが、芝桜公園は思った以上にショボかった。もうちょい広いと思ってた……



芝桜は綺麗だったけど、心が汚れた私が花々を見ても何も感じられなくて、入場料何百円か払ったのに10分くらいで会場を後にした。せめて今度来る時は、誰かと一緒に来るとしよう……


西武秩父へと帰る道は、どう見ても普通の山道と住宅街なのに人通りが不自然に多くて違和感しかなかった。たまにアイスクリームか何かの露店があったりしたけど、一体あの人たちってどういう経緯でアイスクリームの販売なんてやる事になったんだろう。裏に斡旋組織があるのだとは思うけれど……滅茶苦茶ブラックな香りがする。売ってるオッサンもめっちゃ癖がありそうで店に近寄り辛い。きっと、壮絶な人生を送って来られたんだろうな……


そう勝手に思いつつ、私は露店の前を足早に通り抜けた。


帰りの電車は何と、池袋まで直通の電車であった。伊勢崎線の館林行きとどっちが距離長いんだろう、なかなかいい勝負をしてそうだ。まぁ浅草発の特急りょうもうを持ち出すと勝負になんないけどさ……


長時間の散策で足が疲れていたが、流石に老人を押しのけて座る訳にも行かず、所沢で降りるまで一時間以上立ち続けた。所沢まで来ると「はぁ、戻ってきたな……」という感覚になって来るけど、ここはまだ埼玉である。麻実麗が「フッ……所沢へ?」と言い放ったあの僻地である。でも清瀬や秋津が東京でありながら所沢だけ埼玉なのが私には納得がいかない。東久留米はまだしも、清瀬の雰囲気って埼玉以上に埼玉だからね……畑ばっかだし。


所沢へ着いた私は既にクタクタで、早く何処かで身を落ち着けたくてプロペラ通りにあるHUBへとヨタヨタ歩を進めていった。HUBは東京近郊で店を展開しているスポーツバーで、特に7時までに店に入るとかなりリーズナブルな価格で色々な酒が飲めるのでとても重宝している。カクテルが飲みたくなったら先ずここだ。ウイスキーが欲しくなったら原価バー行くし、飲むだけならリカーズハセガワのリーズナブル過ぎる試飲だけで済ませる事も多いけど。


HUBで軽く飲食したけど、何か居心地が悪かったので(謎に隔絶された隅っこの席を選んだのが悪かったのかも知れない)、一時間くらいで店を出て近くにあったモルトバーへと飛び込んだ。結局、夜だけで8千円は使った気がする……ちょっと思い切り過ぎた。金を消費するという行為はかなり中毒性があるので、依存し過ぎないように気をつけねばならない……


……さて、旅の反省を終えたところで、そろそろこの記事を締めたいと思う。一人旅はいいぞー、特に私と同じADHDっぽい症状を持つ方にはオススメだ。何故かって? 旅行中は食べるものも行動も、止まる場所さえも、全て自分の思うように決めて行動できるからさ。私は事前にかなり色んな事を調べて(街の歴史とか、各自治体の観光サイトとか、個人のブログとか)、計画もある程度立ててから行く場合が多いけど、当日の気分や状況によってスケジュールはコロコロ変える。


一人旅だからさ、テキトーでいいんだよね。だからさ、発達障害なんかで生きづらさを抱えてる方はさ、やってみてよね、一人旅。


皆さまの人生が、少しでも楽しいものにならんことを。


では、また。













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